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瞬間の体験を体に刻むサウナ「サウナランドフェス2021」レポート

2021年3月27日、愛知県は常滑市でサウナランドが主催する初のフェス「サウナランドフェス2021」が開催されました。雑誌サウナランドが発刊されてから3ヶ月。クラウドファンディングと一部書店のみで販売し即完売となり、サウナ好きのみならず、多くのサウナランドファンを生み出しました。

そんなサウナランドの世界感が、リアルな形として登場したのが「サウナランドフェス」。コロナ禍における緊急事態宣言明けに、感染対策を行いながら開催されたフェスの様子をレポートします!

サウナランドフェス2021は、緊急事態宣言明けの2021年3月27日に愛知県常滑市にて、コロナウィルス感染対策を行いながら実施いたしました。

広がる伊勢湾とジェット機の音が遠くに響く「りんくうビーチ」

今回サウナランドフェスの舞台となったのは、愛知県は常滑市にあるりんくうビーチ。中部国際空港セントレアから、車で10分ほどの場所にある伊勢湾の海岸線です。

「RINKU」の文字のモニュメントが象徴的なりんくうビーチ。恵まれた天候の青空と海が最高のフェス日和を感じさせます。

エントランスには、幅4mのターポリン幕。フェスのコンセプトでもある「明日なんていらない」は、今日この“瞬間”だけを楽しむ、というメッセージが込められています。青空と幕のコントラストが、フェスの始まりを盛り上げますね!

今回のフェス会場がこちら! 広がるビーチを目の前に、物々しく並ぶテントサウナ。その数なんと24台! ここまで贅沢にテントサウナが並んだイベントは過去に見たことがありませんよね。

今回のフェスは前後半の2部制。それぞれ約50人ずつが参加し、テントサウナ、海、サ飯を存分に楽しみます。いよいよサウナランドフェス2021がスタート! 今回のコンテンツをそれぞれご紹介していきます。

参加者には、サウナの定番「ポカリスエット イオンウォーター」を提供。

圧巻のテントサウナ24台(Ex-pro)で、心いくまでととのう

サウナランドフェス最大の特徴の一つが、24台という数のテントサウナ。それぞれコンセプトを設け、香りや趣の違うサウナを楽しめるようになっています。

さすがに24台が並ぶと圧巻ですね…! 

今回フェスで使用したテントサウナは、sotoburo社にレンタル提供いただいたロシア製テントサウナEx-pro。4人用から16人用まで、さまざまなサイズを合計24台ご用意いただきました!

テントサウナを知らない人からしたら、異様な光景ですが(笑)。Ex-proの特徴はなんといっても、抜群の断熱性と組み立てのしやすさ。

テントサウナの組み立てが初めての人でも、ポールと幕が一体となっているため、四方と天井を引き出せば形になります。その後、ペグとタープ紐で固定すればテントは完成。10分程度で組み立てられます。

内部は四方と天井が外側に張り出しているため、広く感じられます。今回はこのサウナに、さまざまなコンセプトをのせています!

ロウリュ用に、複数種類のアロマオイルを用意。横浜のスカイスパからは超人気&レアものアロマ「ブラックフォレスト」が登場しました。森の香りに包まれる、最高のアロマを使いながらととのいます。また、この日のために特別配合したアロマも。

アロマ以外の変わりダネロウリュも用意。こちらは、かの有名な静岡のサウナしきじの薬草を使ったロウリュ。1回ロウリュするだけで、しきじのあの薬草サウナの香りが再現されます。熟練サウナーも涎垂ものです。

三重県のおふろcafé湯守座で使用されているお茶ロウリュ。伊勢の「かぶせ茶」を使用したロウリュは、香ばしいお茶の香りを楽しめます。

ユーカリのヴィヒタを大量に使用したテントサウナも。室内がユーカリの香りに包まれ、森の中にいるようにサウナを楽しめます。

その他にも、インフィニティチェアをサウナ室に置いた「寝転びサウナ」や、ひとりで自分の声に耳を傾ける「ソロサウナ」などバラエティに富んだラインナップで、テントサウナエリアを運営しました。

そして、今回のフェスで最も注目&人気となったサウナがこちら!

その名も熱波スタジアム!
そう、名だたる熱波師・アウフギーサーが集まり、大型のテントサウナでアウフグースや熱波を行うサウナです。

テントサウナ内でアウフグースを披露する人気熱波師「五塔熱子」さん。女性らしい、しなやかなアウフグースと、ミントの香りに包まれるパフォーマンスは、参加した誰もが昇天するほどの心地よさでした。

エンターテイメント型アウフグースショーを行う「箸休めサトシ」さん。スターウォーズやドラゴンクエストなどのオマージュをアウフグースで行いお客さんを沸かせるショーは、参加した誰もが圧倒的に汗をかき、ひとり残らずととのいへと誘っていました。

地元愛知はウェルビーから送り込まれた熱波師、黒川 優磨さん、山口 裕也さんの2名も参戦! さすがはウェルビーが放ったサウナマイスター&ロウリュマイスター。2人のおりなすアウフグースには終始人々の喝采がありました。

名古屋式熱波は、なんとタオルが破裂するほどの威力! とんでもないものを見せていただきました。

そして、埼玉は横瀬町が生んだ元高校生のアウフギーサー「アミト」さんは、荒削りながらも覚醒系アウフグースで参加者を盛り上げていました。

銭湯の番頭を務めることでも知られている「湯島ちょこ」さんも熱波師として参加。

熱波師・アウフギーサーの皆さんの活躍で、参加した方は次々とととのいの境地へ誘われて行きました!

眺めるは太平洋。どこまでも続く水平線を見ながらととのう海岸外気浴

今回のサウナランドフェス最大の特徴が、世界一広い水風呂「海」。そして海岸での外気浴です。さまざまなシチュエーションでのアウトドアサウナはあれど、海岸でととのえる機会は貴重。

テントサウナで限界まであたためられた体のまま、砂浜をダッシュ!

イスで休憩するもよし、シートの上に打ち上げられたイルカのように寝るのもよし。それぞれが思い思いの外気浴をして、ととのいへ向かいます。

会場内には、mizujapan社のアウトドアお風呂「HOT TUB」も設置。薪で沸かしたお湯は、春先の気候で少し冷めた体を温めてくれます。

3人に1台の計算になる豊富なテントサウナのおかげで、サウナ待ちは発生せず、自分たちの思いのままサウナを楽しめる空間でした。

サウナに合うことだけを考えたサ飯が大集合!

サウナとセットで欠かせない存在の「サ飯(サウナ飯)」と「サドリ(サウナドリンク」。今回は、サウナの後に楽しむ食をとことん考え、全国各地で人気のサ飯やドリンクを用意。極上のととのいの後に待ち受けている、さらなるととのいのためのサ飯をご紹介します!

来場者全員に提供されたのは、サウナのお供として欠かせない「ポカリスエット イオンウォーター」。汗で失った水分と電解質を素早く取り戻し、心と体をととのえます。

サウナ後の一杯として飲むビールはコロナビール! さっぱり目の味わいで、ととのった身体に染み込むビールです。

それではいよいよサ飯のご紹介! 全国各地から取り寄せた、サ飯のるつぼと化したサウナランドフェスのサ飯をご覧ください。

長野県は信濃町にあるThe Sauna。そちらで定番のサ飯として定評のある「ラムマーボー」が登場! ラム肉の味とマーボーが絡み合う奇跡のサ飯です。

サ飯×熟成肉を手がける「熟成兄弟」の熟成ソーセージホットドッグ。手軽に食べられる熟成肉を提供すべく、彼らが新しく仕掛けている商品です。ジューシーさがハンパない…!

東京・渋谷の人気店「厨 七代目松五郎」が提供するのは「肉巻きおにぎり」。フェス当日に仕上がった肉巻きおにぎりが、午前中のうちに愛知のサウナランドフェス会場に!

塩分が失われたサウナ後の身体に、この肉巻きおにぎりの味わいが体に沁みます。

株式会社Homepage Shop社から提供いただいた、プロテイン餃子「Pump up」。餃子の美味しさはそのままに、超低カロリーな健康食! サ飯をついつい食べ過ぎてしまうサウナーにもってこいの餃子です。

そのほか、草加健康センターのお弁当、羊SUNRISEの「特製紅焼羊肉-ホンシャオヤンロウ-」、燻製キッチンの「燻製手羽先」や「燻製ハイボール」など、ここでしか食べられないサ飯の数々に、参加者たちは舌鼓。

最高のサウナ後のさらなるととのいを楽しんでいました。

また、今回のサウナランドフェスは、多くの企業様のご支援で開催することができました。協賛企業の皆さんと箕輪厚介氏の対談トークコンテンツについては、こちらの記事をチェックしてみてください!


海岸の広々としたエリアに、20台を超えるテントサウナ。コロナ禍のため人数を絞った形で行いましたが、密になる空間はなく、コロナ禍の新しいフェスの形として、無事にサウナランドフェスの幕が閉じました。

世の中はコロナ禍ではありますが、今後も感染予防対策を徹底して、第二回、三回と開催をしていきたいと思います!


取材・執筆:浅見 裕
写真:池端桃子清水伸彦田中誠中西渉森川亮太