空前のサウナブーム、首都圏のサウナ施設には連日多くのサウナーが集まり、中には入場制限やサウナ室前での裸行列待ちなど、少し肩身の狭い思いをしながらサウナを楽しんでいる方も多いはず。
そんなサウナーの皆さんが憧れるのが“プライベートサウナ(貸切サウナ)”ですよね。
兵庫県は淡路島にあるカモメスローホテルでは、サウナ付きの一棟貸しヴィラ「サスティナブルコテージ」をオープン。仲間と気兼ねなく好きなだけサウナに入り、瀬戸内海に沈む夕日を眺めながらBBQを楽しめる、完全に人生の到達点感のある過ごし方ができるコテージです。
今回は、このカモメスローホテル「サスティナブルコテージ」の体験レポートをお届けします!
淡路島は神戸市内から約50分で辿り着ける好アクセス地
「島」と聞くと遠方なイメージを持ってしまいますが、カモメスローホテルがある淡路島は、新幹線停車駅の「新神戸駅」から車で約50分、バスなどの公共交通機関を使っても90分程度の超好立地な場所です。
新神戸や三宮の主要駅からレンタカーを借りたりタクシーを乗り合って車移動するもよし、ホテルすぐ近くのバス停まで公共バスを利用するもよし。
かなり気合を入れていかないといけないのかな…なんて想像しつつ、なんやかんや品川からドアトゥドアで4時間ちょっとで現地まで着いてしまう、アクセスの良い天国がカモメスローホテルです。
カモメスローホテルは「何もしないことを楽しむ旅」をコンセプトとした、全16室のホテル。全室オーシャンビューで、目の前に広がる海から聞こえる波の音を楽しみながら過ごせる贅沢なホテルです。
「サスティナブルコテージ」は、このカモメスローホテルの別棟として新しくオープンした一棟貸しのヴィラです。では、早速見ていきましょう!
経営合宿からテラスハウスな過ごし方までできる「サスティナブルコテージ」
こちらが1日1組限定で宿泊できる別棟「サスティナブルコテージ」。
木で作られた外壁と“Sustainable Cottage”の文字が印象的なファサードですね。テンションが上がります!
最大6名まで泊まれる間取りはベッドルームが3つもあるゆったりとした3LDK。加えてテラスにサウナ&ジャグジーまで付いているので、もはや1ヶ月でも滞在したくなるようなレベルです。
外光がふんだんに取り入れられ、とても明るい雰囲気のリビング。ここで経営合宿的なミーティングをすれば、色々なアイデアが生まれそう。友達同士で来れば、もはやテラスハウスにもなり得ます(笑)。
備品も充実しています。カモメスローホテルの客室にはレコードプレイヤーが設置されており、一緒に置いてあるレコードをBGMとして流せます。
そしてみんなの憧れの薪ストーブも。実際に使用できるもので、冬は薪をくべながらストーブを囲って語らうのもいいですね。
ブルーのアクセントクロスが映える寝室。こちらはツインの部屋で、これ以外にキングベッドのある寝室もあり、快適な睡眠ができる最高の環境が整っています!
清潔感のあるパウダールームとバスルームはポイント高し。アメニティも「メゾン マルジェラ」で統一されていて、一つ一つのこだわりを感じます。
コテージの中で目に付くこちらは耐震補強の設備。
「持続可能(サスティナブル)な住宅を体験する」という、サスティナブルコテージのコンセプトにもとづいた、持続可能な建物にするための工夫の1つだそう。
他にも、建物の電気を全て太陽光発電でまかなっていたり、断熱材をふんだんに使った構造にして消費エネルギーを抑えていたりと、この住宅だけでエネルギーが循環する未来型の建物を実現しています。
さて、サスティナブルな建物を実感したところで、いよいよサウナを体験しにいきましょう!
ロウリュと水風呂ジャグジー、そしてオーシャンビューで見つけた「人生の到達点」
サスティナブルコテージの特徴の1つは、目の前に広がる瀬戸内海を眺められる広々としたテラス。ここがプライベート空間というのが垂涎ものです。
こちらが専用の貸切サウナ。牽引式のトレーラーサウナをテラスに設置しています。好きな時に好きなだけ入れるスタイルで、永遠にととのい続けられるヤバい代物です。
サウナ室内は6名でもゆったり使えるだけの広さ。
薪のサウナヒーターは安定の火力を誇るHARVIA製。トレーラサウナでも十分な温度まで上げられそうです。
用意されている薪と着火剤機能付きマッチで簡単に火を入れられます。
外からは波の音、サウナ室ではパチパチと燃える薪の音、ほかでは味わえない聴覚の刺激を受けながら、しばしサウナ室をあたためます。
火入れから約1時間、室内の温度は80℃を超え、ガッツリ汗をかくサウナへと仕上がってきました!(火入れから入られるまでの時間は季節やその日の温度によって変わります。しっかりあたためると100℃超えも余裕だそう)
フィンランド式サウナといえばロウリュですよね。アロマオイルの入った水をかけて、一気に体感温度を上げられます。さすが本場フィンランドのHARVIA製ヒーター、ロウリュにも負けない温度までサウナストーンをあたためてくれています。
窓から眺められる海の壮大さを感じつつ、サウナにいる自分の体の温度は上がる一方。ああ、あの海に飛び込みたい…(海には入らないでください)。
サウナ室を出るとすぐさまシャワーを浴びられます! 導線完璧なのでは?
大きめのシャワーヘッドは、サウナーとしても嬉しい配慮ですよね。
そして、溜めておいた水風呂ジャグジーにダイブ! もっと上品に入っても大丈夫です。
高温のサウナでガッツリ上がった体温を水風呂が一気に冷やしてくれます。昇天しそう…。
そして、目の前に広がる瀬戸内海を眺めながら外気浴。目の前に広がる海と、そよぐ海風を感じながら、最高の外気浴を味わいます。
外気浴の時、目の前の景色にどこまでも広がる“抜け感”があると、めちゃくちゃととのいますよね。わかりますか(笑)?
もはや「人生の到達点」としか思えない幸福感に包まれます。人はこんなにも自然な笑みが溢れるものなんですね、サウナすごい。
ちなみに、サウナ着(湯あみ着)も用意されているので、女性の方もラフな服装でサウナを楽しめます。
高いクオリティのサウナと瀬戸内海の風に完全にととのわされた後は、いよいよサ飯タイム。淡路島の味覚をBBQで味わえるだけでなく、徐々に陽が沈むサンセットもサ飯タイムを演出する最高のコンテンツです!
極上のサ飯タイムは唯一無二。淡路島の豊かな食材を使ったBBQとサンセットの二重奏でさらに“ととのう”
サウナ後はコテージ2階のデッキテラスでBBQを楽しみます! 1階のデッキよりさらに海が見渡せる最高のロケーション。
BBQは淡路島の海や山の幸をふんだんに取り入れたメニュー。野菜やエビ・貝などの海鮮、淡路の牛肉まで、バラエティに富んだラインナップにどれから焼こうか目移りしちゃいますよね。地産地消の食材をたっぷり食べられるのも、サスティナブルな取り組みの一つ。(BBQは要事前予約。コテージ内のキッチンで自分たちで料理をするのもOK)。
少しずつゆっくりと焼きながらBBQディナーを楽しむのがおすすめ。
なぜなら、徐々に沈む陽を眺めながらのBBQは最高のディナータイムになるからです! 淡路の食材に舌鼓を打ちながら、刻々と変わる空と海の色合いに見惚れてしまいそう…
こんな夕日をバックに撮影すれば、どんな荒くれ者も紳士なイケメンに映ります。海面に映る一直線の夕陽、吸い込まれるようですね。
太陽が完全に沈んでからは、青とオレンジの鮮やかなコントラストが海と空に広がります。その日の天候や季節によってもサンセットの見え方が変わるそうなので、来るたびに変わるサンセットを楽しめるのは贅沢な体験ですね!
豪華で素敵なディナーが終わったら、室内で心ゆくまでゆっくりと過ごしましょう。なんとカラオケもあるので、音量に気を付けながら日頃の鬱憤を歌で流すのも良いでしょう。熱唱し過ぎるとさっきまでの優雅なディナーが台無しになるので、ほどほどに。
波の音とともに目覚め。ゆったりとした朝を過ごして余韻に浸る
朝は穏やかな波の音が静かな目覚ましに。スッキリと起きたら、コテージまで届けていただける朝食をいただきながら余韻に浸ります。
朝食もこだわりの淡路の食材を使ったメニュー。野菜や卵、牛乳に至るまで、地産地消の食を楽しめるのがとても嬉しいですね。ボリュームも満点!
チェックアウト前に、デッキテラスにある屋外ジャグジーでゆったりとお風呂に入るものまた良きです。
チェックアウト後に周辺でランチをとるのもオススメ。
カモメスローホテルを含むエリアの「フロッグスファーム」は、関東・関西に約90店舗の飲食店を展開する「バルニバービ社」が手がける地方創再生の開発地。
ホテルの他にも、イタリア料理店やハンバーガー店、ラーメン店などがすべて徒歩圏内に集約されたエリアで、ホテル滞在中でもそれぞれを楽しめます。
ピクニックボックスやBBQが楽しめるお店「ピクニックガーデン」。
瀬戸内海を目の前にオーシャンビューで食事ができる全300席のイタリアン「GARB COSTA ORANGE」。
6月30日にオープンしたばかりの中華そば店「いのうえ」など、食の店舗もバラエティに飛んでおり、ホテルやコテージの滞在中や、チェックイン・アウトの前後にもランチなどで利用ができるのが嬉しいですね。
サウナで完全に日頃のストレスをデトックスし、最高のサ飯まで一気通貫で楽しみ、翌日は周辺のレストランでゆったりランチ。完璧な滞在プランが完成です!
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神戸市内から1時間以内でいける好アクセスのバケーション地「淡路島」。淡路の魅力をさまざまな形で楽しめるよう、まさにアップデートを行なっている最高のエリアでした。
サスティナブルコテージは、淡路島の食材からこの場所でしか見られない唯一無二のサンセットまで、極上の体験ができる一方で、持続可能なエネルギー活用や地域経済の循環の起点になるなど、SDGs目線でも素晴らしい未来型の滞在施設でした。
友達グループや家族はもちろん、経営者や会社のチームなどのワーケーションにもうってつけです。
人気急上昇で予約も埋まりつつあるので、お早めに足を運んでみてください!
施設名 | カモメスローホテル サスティナブルコテージ |
宿泊人数 | 1日1組限定 6名まで |
住所 | 〒656-1511 兵庫県 淡路市郡家字大谷北1111 |
URL | https://kamome-slow-hotel.jp/sustainable_cottage/ |
アクセス | 【車でお越しのお客様】 ・神戸方面から 明石海峡大橋を渡り、神戸淡路島鳴門自動車道「北淡IC」より淡路サンセットラインを南に約18分 ・徳島方面から 大鳴門橋を渡り、神戸淡路鳴門自動車道「津名一宮IC」より、一宮方面に向かって県道31号へ 【公共交通機関でお越しのお客様】 神姫バス『神戸三宮』又は『高速舞子』から西浦・五色方面バスに乗車し、『尾崎上の浜』で降車 淡路サンセットラインを南に徒歩約20分 |
取材・文・写真:浅見 ゆたか